コースターを初めて作る場合の判断の目安

オリジナルコースターを初めて作ろうとご検討のあなた、素晴らしいお考えですね。飲食の場に自然に存在できるコースターは貴重な存在です。

ぜひオリジナリティのあるあなたのコースターを作ってみてください。

オリジナルでコースターを製造する方式にも、いくつか種類があります。

用途」と、「希望する単価」、まずこの二つの要素から考え、どの「特徴」を重視するかによって、あなたのコースターに適した製造方式が見えてきます。

〈用途からオリジナルコースターを考える場合〉

  • 業務や配布用なので、枚数が多い方コースターが良い方

    「オフセット印刷のコースター」や「凸版印刷のコースター」主にこの2種類の紙製のコースターなどが向くでしょう。

  • 少量だけコースターがあれば良い方

    「インクジェット方式の紙コースター」や「コルクのコースター」、「ラバー製などの樹脂製コースター」、「アクリル製のコースター」、「珪藻土製のコースター」などが向くでしょう。

 

〈単価からオリジナルコースターを考える場合〉

  • 単価を抑えてコースターを作りたい方

    「オフセット印刷のコースター」や「凸版印刷のコースター」が向くでしょう。

  • 単価は高めでも長持ちするコースターを作りたい方

    「コルクのコースター」、「ラバー製などの樹脂製コースター」、「アクリル製のコースター」、「アルミ製のコースター」、「珪藻土製のコースター」などが向くでしょう。

 

但し、この「用途」と「単価」というものはある程度連動してきます。

  • コースターの枚数が多いほど、単価は下げ易くなります。
  • コースターの枚数が少ないほど、単価は高くなりがちになります。

 

それぞれの方式の特徴を簡単にまとめました。

まず最初に、正直に言います。弊社は紙のオフセット印刷の紙のコースターのご提供です。ですが、他の方式を貶めるような意図は全くございません。

オフセット印刷にも苦手とする部分はありますが、他の方式もオールマイティーで完璧というものはありません。

各方式それぞれに長所や短所、得意な部分、不得手な部分があります。

それだけに初めてコースターを作ろうという場合は特に悩ましいのです。

「コースターを作る際の目安になれば」程度ですが、特徴をわかりやすく紹介してゆきますね。

〈オフセット印刷の紙コースターの特徴〉

  • 黒などの1色からフルカラーまで対応できます。CMYKという4色に分版することで4色でカラーの絵や写真なども印刷でき、表現が高精細。(対応できる幅は業者によって差があります)
  • コースターとしての使用目的とした適正な用紙を用いている場合は、吸水性(水を吸う機能)が高く、夏場などのコップやグラスからの水滴を多く吸い込んでキャッチできます。(用紙は業者によって異なり、必ずしも性能は均一ではありません)
  • 0.5mm、1mm、1.5mm、2mmなど厚みが何種類かあります。
  • 紙製のため、基本的に使い捨てになります。
  • 製造の工程ごとで固定費がかかる為、極端に少ない枚数には正直不向きです。
  • インクジェットなどに比べて納期はかかります。
  • 枚数をある程度まとめて印刷&仕上げするため、単価が安い。(☆当アートコースターが提供するのはこのオフセット印刷のコースターです。1000枚から製造できます。)

〈凸版印刷の紙コースターの特徴〉

  • 黒は黒で1色、青なら青で別の1色、赤なら赤で1色というように、1色から、2色、3色と色別に版を作って印刷する方式。(対応できる色数は業者によって差があります)
  • 空押しなど簡易なエンボス効果もしやすい方式。
  • あまり精密な絵柄の印刷や色が重なるデザインは苦手。
  • コースターとしての使用目的とした適正な用紙を用いている場合は、吸水性(水を吸う機能)が高く、夏場などのコップやグラスの水滴を多く吸い込んでキャッチできます。
  • 0.5mm、1mm、2mmなど厚みが何種類かあります。
  • 紙製のため、基本的に使い捨てになります。
  • 製造の工程上、固定費がかかる為、あまり少ない枚数には不向き。(業者によりますが、2000枚とかが多いですね)
  • 枚数をある程度まとめて印刷&仕上げする為、単価が安い。
  • 昔からある方式です。オフセットほどのクオリティを求めない場合は向くでしょう。

〈インクジェット印刷の紙コースターの特徴〉

  • いわゆるインクジェットプリンターの大型のもの(フラットベッドタイプなど)で印刷する方式で、オフセット印刷同様にイラストや写真も印刷できます。印刷のクオリティ、プリンターの機種やその性能に依存します。
  • クッション紙などでの対応。(業者によって異なります)
  • 1mm、2mmなど厚みが何種類かあります。(業者によって異なります)
  • 紙製のため、基本的に使い捨てになります。
  • プリンターなので、極端に少ない枚数でも印刷できます。(最低枚数は業者によります)
  • プリンターなので、特急や比較的短納期が得意。
  • 主にメリットが出るのは小ロットなので、小ロットで多品種(例えば絵柄違いで各20~30枚など)を作りたい際や、例えば結婚式などで100枚程度が欲しいなどの場合に便利で向くでしょう。

〈コルク製のコースターの特徴〉

  • ワインの栓などでお馴染みの「コルクの板状のもの」へ印刷する方式です。
  • シルク印刷による黒など1色印刷や、レーザーでの焼きこみ、UVインクジェットによるフルカラーなどでの印刷。(業者によって割と異なります)
  • コルク板の茶色系の影響と、表面の凹凸の影響で、絵柄表現に限界はありますが、独特の風合いがあります。
  • コルクも水を吸います。
  • 0.3mm、2mmなど厚みが数種類かあります。(業者によって異なります)
  • ある程度繰り返しの使用ができますが、使用ごとコルク板の劣化は起きます。
  • カビなどの防止の為に特に使用後には早めに乾かした方が良い。
  • 10枚や20枚など少ない枚数でも印刷できます。(最低枚数は業者によります)
  • 比較的短納期が得意。
  • 主にメリットが出るのは小ロットなので、繰り返し使うことを想定して枚数を抑えて作りたい場合などに向くでしょう。

ラバー製やシリコン製など柔らかめの合成樹脂系コースターの特徴

  • 塩ビ系の合成樹脂へ印刷するコースター
  • シルク印刷による1色印刷からUVインクジェットによるフルカラーなどでの印刷。(業者によって異なります)
  • コルクよりも耐久性は高めだが、印刷方式により異なる。(シルクよりUVインクジェットが保つなど)
  • 2mm~3mm、5~6mmなど厚めです。(業者によって異なります)
  • 紙やコルクとは異なり、水は素材が弾いてしまい、吸いません。
  • 拭き取り&乾かす事で繰り返しの使用ができます。(劣化はあります。凹凸があるタイプの場合は角の隅の部分などのケアに注意)
  • インクジェットの紙コースターよりはやや納期はかかるが、ラバーは7~10日程度でできる傾向。シリコンは納期がかかるようです。
  • 単価は高い傾向。
  • 100枚などを繰り返し使うことを想定して作りたい場合などに向くでしょう。

〈アクリル製のコースターの特徴〉

  • 主に透明なアクリル板へ印刷するコースター
  • シルク印刷による1色印刷からUVインクジェットによるフルカラーなどでの印刷。(業者によって異なります)
  • 固い透明の板製の仕上がり。
  • 耐久性は高めだが、印刷方式により異なる。(シルクよりUVインクジェットが保つなど)
  • アクリル板のコースターの厚みは主に3mmです。
  • 紙やコルクとは異なり、水は素材が弾いてしまい、吸いません。
  • 拭き取りで繰り返しの使用ができます。(劣化はあります)
  • 納期は3週間程度(業者による)
  • 単価はコルクやラバーよりも高い傾向。
  • 100枚などを繰り返し使うことを想定して作りたい場合などに向くでしょう。

〈珪藻土製のコースターの特徴〉

  • 珪藻土と植物繊維等から成る板へ印刷するコースター
  • レーザー加工からUVインクジェットによるフルカラーなどでの印刷。(業者によって異なります)
  • 厚みはかなり厚めで、9mmなど。かなりどっしりした印象。板本体の色も何色かあります。
  • 珪藻土はよく水を吸い、板自体も厚いので吸水性はかなり良いです。
  • 耐久性は高めだが、印刷方式により異なる。
  • 乾かして繰り返しの使用ができます。(シミなど使用状況での劣化はあります)
  • 納期は2~3週間程度(業者による)
  • 単価はコルクやラバーよりも更に高い傾向。厚みがあることなどもあり、繰り返し使えるオリジナルコースターとしてはかなり高価な部類です。
  • 現実的には(価格的に)20枚~200枚程度を繰り返し使うことを想定して作りたい場合などに向くでしょう。

 

ざっとですが、上記の方式が主なところです。コースターだけではなく、多くの製造品に共通する傾向ですが、

少なく作る場合は単価は高い。

多く作れば単価は安くなる。

 

これはコースターも同じです。

後は、あなたがオリジナルコースターをどうお使いになりたいかですね。

 

繰り返し使うことにあなたが強くこだわりたいならば、コルク、ラバー、シリコン、アクリル、珪藻土などのコースターが選択肢です。

これらのコースターのメリットは、やはり繰り返し使えるところ。(種類によってそれぞれ限界はあり、異なります)

デメリットは、乾かしたり、拭き取ったりなどしないと、次のお客様にお出ししにくいところでしょうか。あと、作った枚数が少ないと、ヘビーローテーションになり易いということ。

 

繰り返し使うことにこだわらなければ、紙のコースターはかなりお勧めです。

紙のコースターのメリットは、なんといっても印刷が綺麗なのに単価が安い。繰り返し使えるコースターの単価が軒並み@何百円という単価なのに対して、仕様にもよりますが、@5~@13円といった単価で作れます。(オフセット印刷の弊社のコースターの場合で、弊社の場合は最低枚数は1,000枚です)

インクジェット式の紙コースターは、オフセット印刷や凸版印刷のコースターよりも少ない枚数でも作れ、安いところで100枚:@43程度(あくまで参考。単価に業者さんで違いはあります)

デメリットとしては、使い捨てになってしまう。インクジェット式を除くオフセット印刷、凸版印刷では基本1000枚程度は製造するのが前提になってくる点。これに尽きます。

ですが、お店のオペレーションとしては常に新品の状態のコースターを「サッ」と素早くお客さまへ出せるので、非常に楽ですし、衛生的です。

 

どの方式のコースターであれ、あなたのコースターが世に出ることは素晴らしいことだと思います。ぜひ、あなたもあなたのお店などのコースターを作ってみてください。

 

以上、あくまでご参考まで。

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。

最後に…もし、あなたがオリジナルコースターをお作りになりたいのでしたら、

紙コースター専門ですが、オリジナルコースター印刷のアートコースターへ是非お問い合わせください。当サイトはオフセット印刷のコースターを毎日、全国へ出荷しております。宜しくどうぞ。あなたともご縁がありますように。