コースターにおける吸水性の重要さ

コースターは飲食の場においてグラス、コップなどの下に敷いて使うわけですが、この時に大事な要素のひとつが、「水を吸う性能」=吸水性です。

今回はこの「吸水性」についてちょっとお話しします。

時に「コップが汗をかく」、などとも表現されるように、コップの中に冷たい液体が入っている状態ですと、コップの外面に(実際には底面にも)結露で水滴が出来ます。

外面の水滴は次第に下へ伝っていきます。夏場などではよく起こりますね。結露の原因の説明まですると理科な話で長くなるので、ここでは割愛します。(またの機会に。)

さて、このコップの外側の水分、これが多くなれば、時間とともにビシャビシャになってしまいます。テーブルにコップを直に置いておいた場合は顕著ですね。ちょっとうざったい思いをされたことがある方も多いかと思います。

コースターがコップとテーブルの間にあれば、緩和されます。もっとも、水を弾く素材のコースターである場合は水分の行き所があまりなく、結果的にコースターの周りが濡れるのは早いのです。

ここで違いが出るのが、はい、「吸水性」です。

結露で出た水気を多く吸ってくれるほうが、ビシャッと…あの嫌な感じになりにくいというわけですね。水分の量がコースターの吸水性能・許容範囲を超えなければ、テーブルも濡れにくいのです。

アートコースターでコースター製造に使用している紙は、実はわざわざコースター専用として、富士山に見守られた静岡県で作られている、吸水性の高い紙です。

あれは、ただの厚紙ではなかったんです。

時々、お客様から「(紙厚が)厚すぎるんじゃないか?」という内容のお声もあり、説明させていただく場合もございますが、コースターの使用目的から考えて、メインの1mm厚や、0.5mm厚、厚めの2mmも、すごく妥当です。飲食の場にあるだけではなく、「水も吸わせたい」からなんですね。

ご理解ください。性能はいいんですよ。

実際に、あるカラオケ店さんの例です。紙のコースターを作ってみたいとお問い合わせがあり、オリジナルコースターを納品させていただきました。やはり、この吸水性も好評で、「テーブルも濡れにくい」という感想をメールでいただきました。ありがたい事に繰り返しリピートでご注文もいただいております。

厚み別でどれが吸水性能が高いのかといいますと、これは水分を吸う上限量ということになりますので、2mm>1mm>0.5mm の順となります。使われるお店さんの状況やコストとの兼ね合いもありますので、一概にどれが適切かとは言い切れませんが、あえて言うなら1mm厚はコスト含めてバランスは良いですね。迷う場合はオススメです。

紙製なので繰り返し使うのは難しいですが、その分、1枚あたりのコストは安いのが紙コースターです。水を吸う、という機能面でもバッチリ。

コースターをご検討の場合は、ぜひお問い合わせください。